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プロポリスの比較と選び方
深刻な健康の悩みのある人がプロポリスを試そうと思っても、
『種類が多く、どのプロポリスを飲んでいいのか迷う』
『どうやって比較すればいいのか分からない』
という話しをよく聞きます。
以前に『プロポリスブーム』になったこともあるので“プロポリスという名前は聞いたことがある”という方も多いのですが、シャンプーや石鹸に至るまで多くの種類のプロポリス製品が、お店やインターネットで販売されています。
形状(液体タイプ・カプセルタイプ)・品質や価格の違いなど、実に様々なプロポリス製品がありますが、どのような基準や判断で比較して選べばよいのでしょうか?
プロポリスの比較の仕方や、気をつけて選んだ方が良い点などをお伝えしていきますが、結論から話してしまうと、まず一番重要なのは“販売者が信用できるかどうか?”ということです。
どんなにインターネットが発達した現在でも、全ての基本は人と人との信頼関係から始まります。信頼できない人に大切なお金を払う人は、きっといないでしょう。
どんなに良さそうなことが記載されていたとしても、分からないことがあれば電話やメールなどで相談ができる窓口はあるでしょうか?
相談窓口がないのは論外ですが、プロポリスは飲み始めてからが一番大事です。様々な疑問や質問も出てくるでしょう。そうしたとき、購入後でもきちんと相談に乗ってもらえるでしょうか?対応してくれるスタッフさんに、きちんとした知識はあるでしょうか?
こうしたことを見極めてから選ぶだけでも、粗悪なプロポリスを購入してしまう失敗は避けられるでしょう。まずは、分からないことがあれば直接聞いてみるのが大事です。
製造における安全性
まず当然ではありますが、口に入れるものですから安全であることが絶対条件です。でも、この安全性ですら不明で、比較すらできない製品が沢山販売されているのが実情です…
世界で一番品質が高いとされている、ブラジルで製造された製品を購入するのなら『S.I.Fマーク(ブラジル連邦政府農務省認可マーク)』が記載されていて、輸出が許可された製品を選ぶことは最低、絶対条件だといえるでしょう。
この認可を取得するには製薬会社と同等の厳しい衛生基準・設備を整え、日本でいう薬剤師と同等の資格を持った責任者が必要という大変厳しい条件があります。ですから、このマークが記載されていれば安全・衛生面で安心だといえます。
しかしS.I.F認可マークが記載されているからといって、品質が高いことが保証されている訳ではありません。衛生的な環境・設備で製造されているので“安心して口にできる”というだけのことです。購入する際は最低限、この認可を取得していて製品に記載があるものを選ぶべきでしょう。
輸入時の安全性
日本国内で販売する為には、輸入時に厚生労働省認可の検査センターで検査を受ける必要があります。
この検査は、輸入される食品に農薬などの有害物が含まれていないかを検査するものです。
規定が厳しく、何種類もの項目の検査が要求され、一種類あたりの検査量も通常のプロポリス液体瓶を何十本も使用して比較検査されます。検査費用も高額となるのですが、安全の為に日本の法律で決められていることですから当然実施している必要があります。
個人輸入等で検査を実施しないで低価格で販売されている商品もありますが、違法なだけでなく有害な残留物が含まれている可能性や、品質の低いものが出回っているので注意が必要です。
プロポリスの品質
衛生管理された工場で作られ、検査もきちんと行われていて、安全に口にできるのは最低条件で当たり前のことです。しかし健康の為にプロポリスを期待して飲むのですから、高い品質が証明されていなければ飲む意味はありません。
優良メーカーであれば、公的検査機関でプロポリス製品の成分検査を実施していて、その成分結果を見せてくれるはずです。上記の成分分析表は、寺尾養蜂社の「恵プロポリス」の成分分析表です。ブラジルの公式機関(unesp)で検査されたものです。
公正な第三者機関が科学的に成分分析をするので、その検査結果を比較すれば成分内容の良し悪しが判断できるでしょう。『成分内容の資料を公開』することなく成分内容を自称しているのなら、本当なのかどうか注意が必要です。
一般的に検査されている、身体に有用な成分やプロポリスの品質項目は、
・乾燥エキス(W/V)濃度
…プロポリス原液(エキス)が、どの程度の濃度かが判ります。
・フラボノイド(ケルセチン)含有量
…プロポリスの代表的な成分総称で、フラボノイドの一部ケルセチンで検査します。
・フェノリックス含有量
…フラボノイドと同じく人体に有用とされている、プロポリスの代表的な成分です。
実際には上記以外にも、何百種類もの有効成分が含まれていることが大学などの研究機関で解明されていますが、その全ての品質検査をしていると膨大な金額と時間が掛かる為、プロポリス製品の場合は上記の代表的な成分を検査するのが一般的です。
また『原料』や『等級』も大事です。
できることであれば、世界中で最も高品質であるブラジル産『グリーンプロポリス』で、使用されている原料等級が高いものを選ぶ方が良いでしょう。
そして、その科学的な品質結果が反映される「成分内容分析書」を確認して比較すると安心ですし、有効成分が豊富に含まれた品質の高いプロポリスを選ぶことができるでしょう。
ただ注意すべき点として、プロポリスには一番搾り、二番搾り、三番搾り…というものがあります。(一番煎じ…と呼ぶこともあります)
ビールの名称でよく聞きますよね。あまりこのことについて触れられていないプロポリス商品も多いのですが、「二番搾り」とはプロポリス原塊を一回目に使用した後に、再度使用してエキスを抽出することです。「三番搾り」は三回目になりますね。
ということは、どんなに良質な原料を使用していたとしても、二回目、三回目になると、一回目で成分が抽出されていて、お茶の「出涸らし」のようになっているわけなので、有効成分が少なくなり品質も低い物になってしまいます。
優良メーカーでも二番搾りくらいまでは使用しますが、三番・四番…と使用する業者もいるようです。
その場合でも成分分析結果を見れば一目瞭然です。成分分析結果を公開していない場合は問題外ですが、公開している場合でも有効成分内容がどれくらい含まれているかを比較して、値段と合うかどうかを確認した方がいいでしょう。
プロポリスの価格
プロポリスの価格も特に気になる条件です。というよりも、一番気になるところですよね?(笑)
一般的に販売されているプロポリス商品は、なんと百円ショップで販売されているものから、数万円するものまで様々です。そして、有効成分などの品質も様々です。
百円ショップで売られているものと数万円で売られているものを比較して、同じ品質を期待するのは無理だということは常識で分かりますが、このように値段には大きな差があり消費者にとって判断することは難しいことだといえるでしょう。
言えるとすれば、成分分析表などの科学的根拠を比較すれば間違いないのではないでしょうか。適正価格が幾らかということは一概には言えませんが、『安全性』『製造時の衛生管理』『品質』『有効成分量』をよく比較してから購入するとよいでしょう。
健康の為に飲用するのですから、値段が安かったとしても有効成分が少ないものを飲んでも本末転倒ですし、有効成分量が多く含まれていても値段が高過ぎると経済的に飲み続けることができません。
また、これはどんな商品でもいえることなのですが、TVやチラシ、雑誌などで大々的に宣伝している大手メーカーは『広告費』に多大なお金を使っています。
また人件費も沢山かかるので、その分はどうしても製品価格に上乗せするか、製品の品質を落としてでも利益を出さなければなりません。利益を出さなければお客さまに商品自体を届けられないからです。販売者としては、ここは悩ましい問題です。
1、宣伝を大々的にして、製品価格を高く提供するか?
2、宣伝を大々的にして、品質を落としてでも安く提供するか?
3、宣伝費にお金を掛けずに、小規模でも品質も高く適正価格で提供するか?
商売として考えた時には1か2を選ぶのが当然なのですが、3のように良心的に商売をしているメーカーもあります。しかし、なかなか消費者からの知名度や信頼を得ることができません。消費者がどこに重きをおいて選ぶかにもよりますが、、、
『ブランドとしての知名度があり信頼できる代わりに、製品価格が高くなったり、品質(有効成分)が低くても購入するか?』
『ブランドや知名度にはこだわらずに、信頼できるメーカーを見つけて本当に品質が良くて適正な価格の商品を購入するか?』
プロポリスに限った話ではありませんが、自分の健康の為に選び、大切なお金を使うのであれば有効成分量などの品質も比較して、よく考えてから決めたほうがいいかもしれませんね。
いずれにせよ、プロポリスは薬ではありません。古代より人類が「民間療法」や「自然療法」として利用してきたものです。グリーンプロポリスが発見されて以降、研究も進み沢山の有効成分が発見されていますが、それでも“薬のように病気をすぐに治したい”と思って飲用するものではありません。
健康の為に長く飲み続けなければ意味がないので、財布と相談して適正な価格を見極めて『安物買いの銭失い』にならないようにしたいものです。
原液タイプとカプセルタイプ
プロポリスの原液タイプは苦くて飲みにくいという方もいます。カプセルタイプの方が飲みやすいことは確かです。ただ「価格」と「成分内容」については、よく考える必要があります。
カプセルタイプにするには加工しなければいけません。飲みやすい形状(小さく)にするには、中に充填するプロポリス原液エキスの量も少なくなりますし、カプセルが破れるなどの不具合が発生してしまうので、プロポリス原液以外の油分などの添加物と混合しなければ作ることができません。
また加工費が製品代金に上乗せされるので、プロポリス原液の場合の有効成分量と比較すると、どうしても価格が高くなってしまいます。
さらに、プロポリス原液を飲み物などと混ぜて飲む場合は、口内や喉にもプロポリスが直接触れることになるので、プロポリスの健康に及ぼす良い効果を期待できますが、カプセルの場合は胃の中で溶けるものなので胃に入るまでの効果は期待することが難しいかもしれません。
プロポリスは飲みたいけれど、どうしても原液タイプが苦くて飲めないという場合は、ドラッグストアーなどの薬局で空のカプセルが数百円で販売されていますから、その空カプセルにプロポリス原液を入れて飲まれると、濃度が高く品質の高いプロポリスを飲用することができます。
しかし「良薬は口に苦し」という諺があるように、できればプロポリス原液を飲み物などと一緒に口から直接飲まれるほうが、健康にも経済的にも良いといえます。
プロポリススプレータイプ
プロポリスを健康の為に飲みたいけれど「どうしても苦くて飲めない」という方もいます。そういった方に最近とても人気があるのが「プロポリススプレー」です。
各メーカーが様々なプロポリスのスプレータイプ商品を販売していますから、どうしてもプロポリス原液が苦手で飲めないという方にはお薦めです。
メーカーによって色々な味のスプレーが販売されていますが、気を付けなければいけないのは、プロポリススプレーは決して「原液タイプ」と同じ成分内容ではないということです。プロポリスをスプレータイプにする為には、その他の成分で薄めなければいけないためです。
寺尾養蜂社のプロポリススプレーでいえば、「オレンジ花蜜」「純粋ハッカ」でプロポリス原液エキスを薄めて特殊製法でスプレータイプにすることで苦みもなく、おかげ様でとても人気がありますが、プロポリス原液タイプと比べるとわずかしかプロポリスの成分は入っていません。
プロポリスのスプレータイプの商品を使用される場合は、原液タイプと同じように大きな効果を期待するのではなく、ちょっと喉に不快感を感じる時や、風邪のひき始めなどに使用されることをお薦めしています。外出時などにいつでもバックに入れて持ち歩き「シュッシュッ」とされている方がとても多いようです。